意外な色を組みあわせたドレス:ルリ・落合

1960年代ファッション
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このページでは「婦人画報」1966年11月号に掲載されたパッチワーク風のドレスを紹介しています。

特集は「カラー・コーディネート」、カメラは藤井秀喜、デザインはルリ・落合(落合ルリ)によります。文章は現代文に訳してまとめています。

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意外な色を組みあわせたドレス:ルリ・落合

「婦人画報」1966年11月号、14頁。

リード文要約

余った布切れを寄せ集めたドレスではありません。意外な配色効果を楽しむデザインです。

無地はもちろん、水玉模様、花模様、幾何学模様、縞や格子にも飽きたら、それ以上の素材がほしいと思いませんか。色彩構成の常識では考えられない変な色、合わなないと思いこんでいる色も、組み合わせの分量と配置によって、全く新しい美しさが生まれます。左右対象の必要もありません。全体として美しい配色ならOK。

「婦人画報」1966年11月号、14頁。

デザイン上の注意は、先にペーパー・デザインしないことです。実際の切れ地を色々と置いてみて発展させ、その上で紙にデッサンするのがコツ。ただし、同質の布地を使ってください。そうすると、柄が明るくても暗くても、色彩の質が同じだからしっくりきます。二つのワンピースは柔らかいジャージーです。ウール・ジョーゼットで作ったイヴニング・ドレスです。

作品批評

大胆な配色に目を奪われました。布の継ぎ目も3点に直線や曲線と色々あってワンパターンにはまっていません。肩に注目すると3点ともセットイン・スリーブになっています。その分、スリムな印象。このようなパネルの並べた作品は1960年代を想像させますが、3人のモデル顔にも当時の印象があります。1960年代は何を見てもやっぱり可愛いなぁと思いました。

関連リンク

追記

私が落合ルリさんのデザインした衣装の写真をスキャンして、少々コメントを書いて、サイトにアップ。この衣装は面白いからルリさんを調べたところ、上述のYahoo!ブログの存在が分かりました。落合ルリのプロフィールなどを書かれていたので、ご挨拶と記事の紹介。そしたら私の記事をシェアして下さりました。
今も少し調べると、落合ルリはタケオキクチの師匠ということも分かってきました。1950年代以降に刊行されたファッション辞典8冊をざっと見ましたが、載ってません。もうちょっと、1950年代か1960年代の雑誌を見ないと詳細は見えて来なさそうです。来年の仕事が一つ増えた感じで、テンション上がってます(笑)♪

1960年代ファッション
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この記事を書いた人

いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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