ロベール・ピゲ:パリらしいクチェリエ

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ロベール・ピゲ

ロベール・ピゲ:Robert Piguet は、1901年に銀行家の息子としてスイスのイヴェルドンに生まれたファッション・デザイナー。パリ・モードの香りとセンスを謳いあげた、もっともパリらしいクチェリエといわれる。

ロベール・ピゲ:Robert Piguet via Robert Piguet – Wikipedia


17歳でパリに出て、チャールズ・ポインター・レドファン、ポール・ポワレなどの店で、10年間ほど修行した。
1933年、パリ・シルク通り(シャンゼリゼ通り)にメゾンを開いて独立。この店で働いたクリスチャン・ディオール(1938年入店)は「シンプルさの価値、どうすればデザインをおさえられるか」をピゲに学んだと回想している。ディオールの他にも、ユベール・ド・ジバンシーマルク・ボアンジェームス・ガラノス、カスティヨらが指導を受けた。1940年代末に健康を害し、1951年に閉店し、1953年に病没した。

作風

ジャン・コクトー、ジャン・マレー、クリスチャン・ベラールらと親交が深く、貴族的で孤独を愛し、感受性の豊かだったロベール・ピゲ。とくに、イタリアの美術や建築を愛し、イタリアの宮殿風な装飾を取り入れたサロンは有名。
作品では、「エレガントな服はシンプルであるべきだ」という持論のもとで、シンプリシティを追求した繊細なエレガンス感覚をもっており、「もっともパリ的なクチュリエ」と呼ばれた。
洗練しつくされたシンプルな白黒のドレス、アフタヌーン・ドレス、ベストを組み合わせたスーツ、毛皮でトリミングしたルダンゴトなどが有名で、特に小柄な女性のためのデザインで知られている。

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この記事を書いた人

いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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