甘い色調と繊細なデザインで春を描く:ニナ・リッチ

1960年代ファッション
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甘い色調と繊細なデザインで春を描く:ニナ・リッチ

この写真は「マダム」鎌倉書房、1978年4月号11頁に掲載されたものです。
ブティック・ニナ・リッチのデザインしたシルクプリントのツーピースが紹介されています。

リード文

上品でさりげない服に定評のあるニナ・リッチは、ソフィスティケートな女らしい作品に本領を発揮します。いかにも春の訪れを感じさせるシルクプリントのツーピースは、ほどよくふくらみを持たせたパフスリーブと、ボディにつかず離れずのゆとりが計算されたオーバーブラウスに、ギャザースカートを組ませた着心地のよいコンビです。スカーフは共のプリントで少し大きめ。着る人の個性と好みでさまざまの使い方ができます。

出典「マダム」鎌倉書房、1978年4月号11頁

リード文批評

ソフィスティケートとは《趣味、考え、態度などが都会的に洗練されている》状態です。
今からみればわざわざ感のある単語です。田舎的に未洗練な女性はこういう服を田舎で着ません。
かなり作品とマッチした説明になっているので、弄るところがありません。

広告写真の批評

私がニナ・リッチなんぞの作品をナイスと思ったのは生地の配色です。
ピンクとパープルの花柄が瑞々しく映えてとても春らしくなっています。軽そうな生地柄なのでスカーフ風に仕立てた衿元や肩も邪魔には思えません。
と思ったら、共布(同じ布)をスカーフに使っているんですね。衿元が見えにくいですが、広めに取っています。スカーフとの併用を念頭においた広さかと思います。
パフ・スリーブが施され、ボディと適度な距離をもったブラウスにはゆとりが与えられ、ギャザーの施されたスカートもゆとりをもっています。その割に、生地が柔らかいゆえ、ダボついた感じはせずに以外とスリムな印象。

「マダム」鎌倉書房、1978年4月号11頁

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この記事を書いた人

いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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