ストッキングの色もコーディネートする:婦人画報 1966年
ここに紹介する2点の画像とリード文は「婦人画報」婦人画報社、1966年11月号、28頁~29頁に特集された「ストッキングの色もコーディネートする」です。
いずれの作品も膝頭をのぞかせるミニスカート。1960年代の大きな特徴です。ミニスカートともにストッキングも重要なアイテムになっていました。
リード文
全体のコーディーネートに忘れてならないのはストッキングの色。ドレスとストッキングと靴の色を、考えてはじめて完全ということ。
それには、色数の多いストッキングの中からぎんみし、ご自分の肌の色をプラスして、えらんでください。ストッキングが薄いほど、肌色がすけてみえることも計算に入れておくべきです。
ドレスとストッキングの配色は、必ず同系色に統一するのが美しいとはいえません。ピンクのドレスにピンクのストッキングより、グレーっぽいほうが、ぐっとドレスをひきたてるもの。そして、同じ白のストッキングも直射日光の下では、ほとんど真白にスポーティーにみえ、夜の照明では肌色に近く、エレガンスにみえるということもごぞんじでしょうか。V靴/ヨシノヤ、協力/レナウンバークシャー
出典 「婦人画報」婦人画報社、1966年11月号、29頁
作品批評
女性のファッションはストッキングやタイツで決まると思っている私には、グッとくる記事と写真です。当時のミニスカートの流行はかなり広まっていたことを痛感します。
これらの画像ではミニスカートの流行にくわえ、ストッキングを強調することもあって膝頭どころか太腿まで10cmほど見せる具合です。ただ、脚の曲げ方やストッキング柄の選択は間違っているように感じます。私が脚・ストッキングについ煩いためでしょうか…。
3点目はダイヤ柄の白色網タイツ風のストッキングですが、かえって柄が邪魔な気がします。2点目は柄がしつこすぎてスカートよりも浮いてしまってマッチしていません。また、一見して脛毛に見えるのが難点。1点目が無難にストッキングの伸縮性や色彩が逆に豊かに映されています。ストッキングを曲げた時に生じる濃淡が踵あたりに写っていて、萌え萌えです…。
靴は3点とも甲部分にアクセサリーがついていて、どれもおしゃれです。1点目はメリージェーン型の靴で、とく可愛い。
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