ビキニ : 水爆実験なみの衝撃を与えた水着
ビキニ bikini とはツーピースの水着のことで、上部は小さめのブラジャー型、下部は極端に布地の少ないパンティ(ショーツ)型を組み合わせています。ツーピース(セパレーツ)の水着は第二次大戦中のアメリカとイギリスで流行りましたが、ビキニはその上下を最小限に縮小したものでした。
語源
1946年以降、アメリカ合衆国が北太平洋のビキニ島(環礁)などで行なった原水爆実験をもとに、ビキニは強烈な印象を水着のショック度にたとえ、この環礁の名前が使われるようになりました。
ビキニの衝撃
身体露出度の高いビキニは当時では衝撃的でした。ブラジャーはカップこそ2つ付いているものの、乳房を部分的にしか隠さず、それは身体に軽く結びつけられただけで、背中と肩が全部むき出しになっていました。小さなパンティの方は、恥部と尻の一部を隠すだけで、紐で腰に結びつけるものでした。肌の露出度から分かるように、ビキニは性の解放を肯定しようという動きを示していました。性の解放は1960年代のスチリストたちの重要なテーマとなりました。
流行と種類
ビキニは、露出度が話題を呼んだ1950年代の流行初期から次第に定着し、日光の照射時間の少ない北方の国々では、非常に多くの人が着用しています。
なお、ビキニ・ショーツ(ビキニ・パンツ)とは、股上のごく浅い、小さな女性用ショーツのことです。水着のビキニにヒントを得て作られ名付けられたもので、腰骨に引っ掛かるほどの長さのものは、特にセミ・ビキニ・ショーツと呼ばれます。セミ・ビキニ・ショーツは、レギュラー・ショーツ(一般のショーツ)とビキニ・ショーツの中間に当たります。ビキニ・ドレスは、上部がブラジャー型で短い簡単な形をし、下部は腰骨に引っかけたスカートからなる、銅部分は肌が見えているツーピース・スタイルのリゾートウェア。
ちなみに、男性用のこうした下着をビキニに対抗する意味で「チェルノブイリ」と呼ばれたことがあります。こちらも、原子力のもつ衝撃的なイメージからネーミングされたもの。
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