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あと1か月後に迫るマリー・クワント展 @VAM

1960年代ファッション
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あと1か月後に迫るマリー・クワント展 @VAM

ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で、いよいよ1か月後の4月6日にマリークワント展覧会が始まります。

レーベルの裏にある伝説を発見してください。マリークワントの明るく刺激的な世界に入り、今日のファッションとフェミニズムへの影響を考えてみてください。

出典メーリングリスト「March at the V&A」

マリー・クワントは今は化粧品で有名ですが(マリクワ)、1960年代にアパレル部門で人気を得たファッションデザイナーです。

1960年代初頭にミニスカートのワンピースドレスやツーピースを発表して有名になりました。

典型モデルはツィギー

マリクワのミニスカートのモデルで世界的にヒットした女子が写真右下のツィギー(ツイッギー)です。彼女については「ユニセックス・ルックの展開」をご参照ください。

ヒッピーやパンクの人たちに評価された

1960年代ロンドンはヒッピーやパンクといった、音楽と結びついたファッションが人気でした。マリークワントは若いヒッピーやパンクの人たちにとても評価されました。

この展覧会はおそらくそのような60年代ロンドンの若者の反抗や怒りが文化レベルに押し上がった状況を見れると思います。

また、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画「欲望」を思い出させる写真や展示物が多いかと想像します。

展示会の最中にロンドンに行かれる方は是非、マリークワントの展覧会に行かれることをお勧めします。

博物館の案内によると、マリーがスウィンギン・ロンドンをリードした点にも言及されています。

創造性と意欲的にとみ、商業志向もあったマリー・クワントは1960年代の最も象徴的なファッション・デザイナーでした。デザインと小売の先駆者といえる彼女は「スウィンギン・シックスティーズ」シーンの発展に欠かせない、かなり高いヘムラインやその他の不敬な外見を普及させました。私たちのファッション・コレクションは1960年代から1970年代にいたる彼女の有名なデザインの事例を含んでいます。V&A · Introducing Mary Quant

ミニスカートでは必ず話題にのぼる

なお同時代のパリでもアンドレクレージュというデザイナーがミニスカートを発表しています。

それまで、膝上のスカートというのは農作業などの仕事着としてしか使われていませんでしたでした。

外出着としてミニスカートを考案したのがマリークワントでありアンドレクレージュだったわけです。

二人のどちらが先にミニスカートを開発したのかは議論が分かれています。しかし少なくとも1950年代のアメリカ映画で普段着としてミニスカートが出ていたことは簡単に確認することができます。

したがって、マリークワントが先かアンドレクレージュが先かという議論はそもそも不毛です。

1970年代も見逃せない

ついクレージュとの関係で、私はクワントを1960年代のデザイナーだと限定してしまいますが、博物館の案内を読んでいると、1970年代にも活躍し、またイギリスでたびたび公的に評価されていたことを知りました。

案内は次のように記しています。

1970年代前半、クワントはファッションの最前線に立っていました。彼女の作品は1973年11月から1974年6月までケンジントン宮殿内のロンドン博物館で行われた回顧展「マリー・クワントのロンドン」で祝われました。彼女の事業は、英国の製造会社ICI向けのデザイン、たとえばベッド・リネン、カーペット、塗料・壁紙をはじめ、水着、靴下、宝飾品、デイジーズ・ファッション・ドールなどの普及品、および、人気の高い化粧品やスキンケア製品などにわたりました。さらには、インテリアデザインと共に高級婦人服も製造しました。クワントは男性のためのスキンケアも紹介し、化粧品についての彼女の考えを宣伝する本まで出版しました。1990年に彼女はイギリス・ファッション界への顕著な貢献が認められて、イギリス・ファッション評議会から名誉ある殿堂賞を受賞しました。彼女は2012年に2回目の自叙伝を発表し、2015年には新年名誉リストの中で女王の座を獲得しました。V&A · Introducing Mary Quant

最後に

次の記事もあわせてご参照ください(マリー・クワントの展覧会 : V&A · Mary Quant)。

昨年11月に紹介したこの展覧会のファースト・スケッチです。

1960年代ファッション
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いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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