シルヴィ・ヴァルタン:「アイドルを探せ」で有名なフランスの歌手

1960年代ファッション
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シルヴィ・ヴァルタン:「アイドルを探せ」で有名なフランスの歌手

シルヴィー・ヴァルタン(Sylvie Vartan)は1944年8月15日にブルガリアのイスクレッツに生まれた女優・歌手です。父はフランス人、 母はハンガリー出身。生地で10歳まで過ごし、のちに一家でパリに移住しました。
兄はオーケストラの指揮者として活躍しており、友人に歌手のフランキー・ジョルダンがいました。高校1年生のシルヴィーとフランキーのデュエットでシャンソンのレコードを出したのがきっかけで人気が出て歌手になりました。
1960年秋にパリのオリンピア劇場の公演にて16歳で成功をおさめ一躍フランスのアイドルになりました。

映画デビュー

映画デビューは1963年の「ジョニーはどこに」。同年公開の「アイドルを探せ」にも出演。その後も人気に便乗したアイドル路線で数本を撮りましたが、映画女優としての決定打は出せませんでした。
1965年に歌手ジョニー・アリデーと結婚、 1男をもうけましたが1976年に離婚。40歳を越えてもかわらぬ美しさで日本でも躍動的なコンサートを開いてきました。1984年6月、アメリカで元歌手であるレコード会社社長トニー・ スコッティと結婚しました。

雑誌モデル

モダンな女性:シルヴィ・ヴァルタン(「ヴォーグ・パリス」1973年4月号)

次の写真はシルヴィ・ヴァルタンが「ヴォーグ・パリス」1973年4月号に雑誌表紙に載ったものです。
撮影は表紙以外に明記されていて、ピーター・ナップ(Peter Knapp)です。

シルヴィ・ヴァルタン「ヴォーグ・パリス」1973年4月号。Sylvie Vartan via VOGUE Paris, Avril 1973, No535.


クレープ・デシンの赤いブラウスはイヴ・サンローランがデザインしました。ヘアスタイルはカリタ店のカトリーヌ。ヴァルタンは毛先に栄養クリームを刷り込んで、綺麗な髪を保ったといわれています。

シルヴィ・ヴァルタン「ヴォーグ・パリス」1973年4月号65頁。Sylvie Vartan via VOGUE Paris, Avril 1973, No535, p65.

  • 白色アストラカン(スワカラ)・ショート・ジャケット(短いベスト):ランバンジュール・フランソワ・クラエ
  • グレーのニット・パンツ:ランバン社ジュール・フランソワ・クラエ
  • グレーのフェルト帽:ランバン社ジュール・フランソワ・クラエ
  • ヘアスタイルとメイクアップ:カリタ

シルヴィ・ヴァルタン「ヴォーグ・パリス」1973年4月号66・67頁。Sylvie Vartan via VOGUE Paris, Avril 1973, No535, p67.

  • メイクアップ:ティボー
  • ヘアスタイル:カトリーヌ(カリタ)
  • 透明なパール・パウダー
  • すぐにセットできるブロンド・ハニー・ファンデーション
  • マリン・ブルーのマスカラ
  • 金色ネックレス:カルティエ社ジョン・マヒー

シルヴィ・ヴァルタン「ヴォーグ・パリス」1973年4月号66頁・67頁。Sylvie Vartan via VOGUE Paris, Avril 1973, No535, p66.

イギリス・レース地の白色ロング・ローブ。スカートに細い襞飾り。上部はバン・ド・ソレイユのデコルテ。

中央

  • 白色絹地の長いプリーツスカートとブラウス:フランス・ファヴェルのベスチェリンゲ・ブラード
  • ストッキング:チェスターフィールド
  • サンダル:マリオ・バレンチノ
  • 金色リストバンド:カルティエ社ジョン・マヒー
Hans Feurer | Chesterfield Stockings (1975) | Available for Sale | Artsy
Available for sale from CAMERA WORK, Hans Feurer, Chesterfield Stockings (1975), Archival Pigment Print

  • 金色ブラスレット
  • バン・ド・ドレイユのヴェスト
  • 赤色バンロン地プリーツ・スカートのロング・ローブ
  • メイクアップ:Liliane Dreyfus
  • ヘアスタイル:カリタ

関連リンク

  • Jean Mahie:ジョン・マヒーの公式サイト。「About Jacline」にカルティエやヴァン クリーフ&アーペルに作品を提供していたことが記されています。
  • “Exposure” A Hans Feurer Retrospective – Of The Minute:チェスターフィールド社のストッキングを調べていて見つけたカッコいい広告を上に取り上げました。そのカメラマン(ハンス・フューラー/HANS FEURER)を追憶した記事です。
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この記事を書いた人

いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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