スウォッチ:シドニーオリンピックの公式計時を担当

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スウォッチ(Swatch)は1980年、SMHグループ(現スウォッチグループ)の一社「エタ」社が、開発に着手。当時のスイス時計産業は、セイコーをはじめとする日本の時計輸出に圧迫され、危機に瀕していた。

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スタート

1983年に発表された最初のモデルは、プラスチックのカラフルなもので、デザインはシンプルなため、人気を惹かなかった。しかし、ファッションブランドと同じく、年2回(春夏・秋冬)のコレクションを発表し、大量製品でも売るのは半年だけという戦略がヒット。
また、ニューコレクションだけでなく、アーティストによる限定モデルや、シーズン特定のスペシャルモデルも作られてきたこれらは少量の限定生産だったため、コレクターの注目を浴びた。

最初のアーティスト・コレクション

最初のアーティスト・コレクションは、1985年にフランスのキキ・ピカソが担当。同じ文字盤が存在しない140個限定モデルだったため、大ヒット。以後、アメリカのキース・ヘリング、日本の横尾忠則に依頼したアーティスト・コレクション等が発表された。これまでに参加したアーティストの数は、約100名にのぼる。
シーズン特定のスペシャルモデルは、クリスマス・スペシャル、ヴァレンタイン・スペシャル、ハロウィン・スペシャル等があり、コレクションラインとともに、ミラノのスウォッチデザインラボでデザインされるこれらも人気の的。
短期間でデザイン、価格、販売方法の斬新さで成功したスウォッチは、発表後10年が経たない92年4月の段階で、総生産1億本を達成。この頃から盛んになったファッション・ブランドによる時計生産に先鞭をつける形で、スウォッチの先見性が証明された。

最近

これまでのプラスチックモデルだけでなく、1995年には初のメタルモデル「スウォッチ・アイロニー」を発表。97年には、プラスチック・クオーツ最薄の「スウォッチ・スキン」も発表。2000年にはシドニー・オリンピックの公式計時も担当した。

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この記事を書いた人

いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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