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マルタン・マルジェラ:商品にラベルをつけず匿名性を重視

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マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)は、1957年にベルギーのリンボルグに生まれたファッション・デザイナー。
1980年にアントワープ王立芸術学院を卒業し、その後、ミラノで5年間、フリーランスのデザイナーとして活躍。1984年から、パリでジャンポール・ゴルチエのアシスタントに。

独立

1988年に独立。1989年春夏パリ・コレクションでデビュー。
この時、古着を再利用したリメイク服を含む作品を発表。以後、ジャビー・ルックの担い手として、それまでのモード界に新風を巻き起こしたといわれる。また、グランジ・ファッションの元祖としても著名なデザイナーで、ベルギー出身のアントワープ派デザイナーの中で別格の存在と認められてきた。
1993年には、過去に自分が発表した作品を最新コレクションの全てに利用し、作品に制作年を入れるという前代未聞のコレクションを発表。また、ショーの場所も、倉庫や駐車場などが会場とされるケースも多く、従来のファッション業界システムに抵抗的な面が目立つ。
自社商品は1990年代以降も若い世代に人気があり、特に日本では総売上の15~20%を占めている。1999年には11億円の売上、2000年には世界初の路面店が東京の恵比寿・裏通りにオープン。この立地すら、繁華街にあるブティックという先入観を打破するのに充分なものである。

作風と姿勢

作風

1980年代末つまりデビュー当初の作品はピュアな貧乏主義的・浮浪者風の作風が特徴的。コレクションには、古いマネキンやハンガーが用いられているのも有名で、デッド・ストックのスカーフを継ぎ接ぎにしたシャツやドレスなどの作品が多い。
マルタン・マルジェラはパッチワークを軸にしたアヴァンギャルドのデザイナー、または反体制ファッションのデザイナーとしての側面が強い。また、エコロジー的な発想も豊富で、ノミの市で集めたような服を継ぎ接ぎした再生服や再生繊維の実用化などにも積極的。

姿勢

マルタン・マルジェラの服にはラベルがなく、あるはずの位置には真っ白い木綿の布が縫い留められている。匿名性を強調することで、ブランド名が一人歩きするファッションの現状に疑問を呈しているといわれる。
もっとも無印良品が明らかに「印」となったように、その白い木綿の布自体がマルタン・マルジェラのレーベルになるという逆説も存在する。しかしファッションの「商標・ブランド」の影響力の抵抗を試みた点は、極めて保守的なブランド業界において一つの新しい到達点として考えることはできるだろう。
とはいえ、テーラー技術をマルタン・マルジェラが軽視しているわけではない。その意気込みはオートクチュールのメゾンに倣い、自社メゾンのスタッフが白衣を着ることに象徴される。
また1998年にパリの老舗であるエルメスのレディース・プレタポルテ部門のクリエイティブ・ディレクターに就任していることが彼の実力を伺わせる。エルメスではブランドが追求する高品質でラグジュアリーな日常着の新たなスタイルを確立している。

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いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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