リリー・ローズ・デップ(Lily-Rose Depp)は1999年5月27日にフランスのパリに生まれた女優・モデルです。父親は俳優のジョニー・デップ、母親は女優・歌手のヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)。
経歴
幼い頃から家族はフランスとロサンゼルスの両家で時間を分断されていました。リリー・ローズと弟ジョン・ジャックは仕事の関係で両地域を行ったり来たりする両親にしばしば付いていました。
2012年に両親が離婚。リリー・ローズと弟ジャックの二人はロサンゼルスの有名私立学校に通いました。学校で彼女は優秀に学業を修め、ディベート・チームに参加し、ダンスと音楽のパフォーマンスにも参加してきました。
当初は歌手を志望していましたが、演技を始めてからはその解放感に惹かれていきました(「エル・ガール」ハースト婦人画報社、2016年05月号、11頁)
リリー・ローズの演技は先生たちや知人たちから好かれ、ドライでどこな暗いユーモア感覚を持っていると言われます。親密な人たちの間では演技がとても明るく面白く優しいと称賛されています。
演技以外で彼女は母パラディのレコーディングに協力したことがあります。母のアルバム「部リス」(Bliss, 2000年)に「La Ballade De Lily Rose」のトラックが登場します。
リリー・ローズ・デップの映画デビュー
ケヴィン・スミス監督映画
リリー・ローズ・デップはケヴィン・スミスが監督・脚本したホラーコメディ映画「ミスター・タスク」(Tusk, 2014年)にカメオ役で出演。これが映画デビューとなりました。スミス監督はリリーの友人ハーレイ・クイン・スミス(Harley Quinn Smith)の父です。
その後にスミスはリリー・ローズと娘クイン・スミスを主役にした「ミスター・タスク」のスピンオフを制作し、これがリリー・ローズの初主演映画となりました(「コンビニ・ウォーズ : バイトJK VS ミニナチ軍団」のコリーン・コレット役、原題はYoga Hosers)。この作品は両親との親子共演ともなりました。
2016年以降 : 「プラネタリウム」「ザ・ダンサー」
リリー・ローズの女優業は順調に進んでいます。2016年に公開されたレベッカ・ズロトヴスキ監督の映画「プラネタリウム」(Planetarium)ではナタリー・ポートマン演じるローラが姉役、リリー・ローズ・デップが妹役を演じました。彼女は英語とフランス語を話すバイリンガルで、この映画では流暢にフランス語を話していました。≥ 「プラネタリウム」の公式サイト(外部リンク)
同2016年に公開された映画「ザ・ダンサー」では19世紀末ベル・エポックの時代に世界的な人気を誇ったダンサー、ロイ・フラー(ソーコ演)のライバル、イサドラ・ダンカン役に抜擢。≥ 「ザ・ダンサー」の公式サイト(外部リンク)
リリー・ローズ・デップのモデル・デビュー
リリー・ローズのモデル業はシャネルのモデルに起用された2015年7月に始まりました。2016年からは「シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット」のモデルに。
リリー・ローズ・デップがシャネルと出会ったのは母パラディがきっかけ。パラディ自身が「シャネル」のキャンペーンに多く出演してきたミューズの一人です。
その影響からリリーも幼い頃から「シャネル」に親しんでいました。赤ちゃんのリリーがパラディのシャネル製パンプスを履いている写真が彼女のインスタグラムに掲載されています。ぜひ探してみて下さい。
シャネルとリリー・ローズ : どう進むのか?
モードの世紀はフランス女性のブランドやファッションを民主化したガブリエル・シャネルの功績を高く評価しています。「シャネルの伝記」から伝記類の書評一覧をご覧ください。
他方、シャネル3代目デザイナーのカール・ラガーフェルドには貴族性を強調する近年の姿勢に反対しています。したがって、現デザイナーのラガーフェルドと仲の良いリリー・ローズに複雑な焼餅を焼いています…。焼き過ぎて複雑な味です…。リリー・ローズ・デップとラガーフェルドとの出会いは何と彼女が8歳の時。
リリー・ローズにとって2016年は飛躍の年
リリー・ローズにとって2016年は映画「プラネタリウム」「ザ・ダンサー」に出演しシャネルのミューズになるなど、飛躍の年でした。この年からファッション雑誌のカバーを飾ることも増えてきました。次のサイト内リンクはリリー・ローズが表紙の雑誌を表紙買いした日記です。
「リリー・ローズ・デップが表紙の雑誌 : まとめて表紙買い」
https://mode21.com/elle-girl/
「January 31, 2018 : Lily-Rose Depp cover」
https://mode21.com/january-31-2018/
リリー・ローズ・デップのメイク
リリー・ローズはアイメイクよりもリップメイク重視派。リップバームとリップペンシルが必需品とのこと。確かに眼力が強いのでリップメイクの方がバランス良いですね。
ゴシップ
写真家のアイオ・テイレット・ライト(iO Tillett Wright)の立ち上げたプロジェクト「セルフ・エヴィデント・トゥルース・プロジェクト」(Self Evident Truths project)は、LGBTのいずれかだと自認する人々1万人を撮影するという運動です。このプロジェクトにリリー・ローズはインスタグラムを通して賛同の意を表明しました。
世界各地のメディアがこれを受けて彼女をゲイだと吹聴しました。メディアの短絡的な理解力に対してリリー・ローズは「自身にレッテルを張る必要がないと伝えたかったのだ」と反論。16歳の小娘に対して大人メディアたちの愚弄ぶりが露呈した結果となりました。
もっとも、プロジェクトはLGBTのどれかだと自認することを必要とし、他方でリリー・ローズは自身によるレッテル貼り(自認)から自由に成れと主張し、両者のスタンスがズレていることは否めません。
関連リンク
- Lily-Rose Depp on Instagram – リリー・ローズ・デップのインスタグラム。彼女の日常生活が垣間見られます。
- SELF EVIDENT TRUTHS – 写真家アイオ・テイレット・ライトの立ち上げたプロジェクト「セルフ・エヴィデント・トゥルース・プロジェクト」の公式サイト。
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