ディオールの晴着(マルク・ボアン)
このページでは「婦人画報」1967年1月号、44頁・45頁に特集された「お正月の晴着」から「ディオールの晴着」をご紹介しています。
撮影は大倉舜二、デザインは不詳ですが多分マルク・ボアン、場所提供はマキシムです。
特集リード文
豪華ですが、着こなしやすいシンプルな夜のドレスをえらびました。
出典 「婦人画報」1967年1月号、44頁
特集リード文批評
イブニング・ドレスが3点紹介されています。
各ドレスをみていきましょう。
白いドレスとピンクのドレス
リード文
白いドレス 白地に銀糸とスパング入りの清楚で豪華な材質。小さな袖は全部つけず、キラキラ光ったボタン止にし、ちらりと肌がのぞく心にくいデザインです。
ピンクのドレス 華やかなスパングル刺繍を衿もとと袖口からのぞかせた、ローズ色のシルククレープのドレス。共布のベルトで締めた着やすいシャツ形式のもの。
出典 「婦人画報」1967年1月号、44頁
リード文批評
ここで使われている「こころにくい」とは漢字で「心憎い」と書きます。
恨んでいる意味ではなく、敗北感をもって相手を褒める言葉です。
ブルーのアンサンブル
リード文
ブルーのアンサンブル 淡いターコイズ地に銀糸紋様のブロッシェのドレスとコート。マテリアルの美しさを充分にいかした、シンプルで着こなしやすい一組です。
出典 「婦人画報」1967年1月号、44頁
リード文批評
ワニ皮のような紋様がターコイズ地。
ターコイズはトルコ石のことで、12月の誕生石。
ターコイズ・ブルーはトルコ石のような、不透明な青色のことをいいます。ターユツーズとも。
時期は不詳ですが、昔に主産地エジプトからトルコを経てヨーロッパへ持ち込まれたといわれます。
「婦人画報」1967年1月号の表紙と目次(外部リンク)はこちらをご覧ください。
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