クリスティーネ・カウフマン
クリスティーネ・カウフマンは1945年1月11日にオーストリア共和国のシュタイアーマルク州(当時はスティリアのレンドルフとよびました)に生まれた女優です。
2017年3月28日にドイツのバイエルン州ミュンヘンで白血病のため亡くなりました。
母国語表記は「Christine Kaufman」。
父のヨハネスはドイツ人空軍将校、母のジェネビーブ・ガバアート(Genevieve Gavaert)はフランス人医師でした。
経歴
幼い時からバレエを習い、7歳で舞台に出演しました。同時に「白馬亭にて」で映画デビュー。
子役として活躍する1958年、ロミー・シュナイダー主演の「制服の処女」に出演し、同年「幼な心」で主演女優に。この時まだ13歳です。うぶで清純な美少女は日本でも大いに受けて人気が沸騰しました。
1961年に米軍兵士に暴行されるドイツ人少女を演じた「非情の町」に出演し、アメリカでも知られるようになりました。
これがきっかけでハリウッドに招聘されて《戦後ドイツ最大の清純派スター》とも《ディートリッヒ以来、ハリウッドがドイツからもってきた最大の輸入品》などと謳われました。
1962年に「隊長ブーリバ」で共演したトニー・カーティスに熱愛されて結婚。この恋愛のため、トニーはおしどりカップルといわれた相方のジャネット・リーと離婚し、スキャンダルになりました。
結婚後に二人は映画界から遠ざかり二児をもうけましたが、1968年に離婚、1969年にクリスティーネは映画界にカムバックしましたが、パッとしませんでした。
西ドイツに戻って1973年に実業家と再婚。1980年代に「エゴン・シーレ」「リリー・マルレーン」「バグダッド・カフェ」などで久し振りにファンに顔を見せました。
アレクサンドル・ヴァレス(Alexandre Vallès)監督「Bd. Voltaire」
2017年に公開されたアレクサンドル・ヴァレス(Alexandre Vallès)監督の映画「Bd. Voltaire」の出演にアンナ・カリーナが落選しました。
これを受けてクリスティーネはプロデューサーに自分を推薦しました。
しかし監督はフィフィ・シャシュニル(Fifi Chachnil)をキャスティングしました。もしカウフマンが出演していれば、この映画が最後の作品だったでしょう。彼女が無くなったのはこの映画が完成した3ヶ月後のことでした。
娘にドイツ人女優のアレグラ・カーティス(Allegra Curtis)とアレクサンドラ・カーティス(Alexandra Curtis)。
関連リンク
- クリスティーネ・カウフマン – 「Yuchan’s World」の1記事。日本語では珍しく読めるファンによる略歴や当時の状況。
- クリスティーネ・カウフマンの映画をさがす
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