ボニー・キャシン(Bonnie Cashin)は米国カリフォルニア州に生まれたファッション・デザイナーです。彼女は2つの巨大な資産によって知られています。1つにファッション・ビジネスの母親、2つに有り余る才能です。
キャリアの始まり
彼女のキャリアは1930年代のニューヨークで始まりました。ロキシー劇場でデザイナーとして就職。同時に「アート・ステューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨーク(外部リンク : The Art Students League of New York)」に通学しました。
よりお金を稼ぐために、彼女はメーカー向けにスポーツ服をいくつかデザインし、その後もショー・ビジネスと衣料品貿易をこなし、時間をとても上手に分割し続けました。
フォックス社への就職
1943年末に彼女はカリフォルニアの20世紀フォックス・スタジオで働くように誘われました。美しく優雅なハリウッド女優の一人ジーン・ティアニー(Gene Tierney)主演の「ローラ殺人事件(Laura)」(1944年)が幸運にも当初の課題の1つでした。
この映画でジーン・ティアニー用に作った衣装は、アメリカの1940年代映画によく見られる飾り過ぎの衣装とは対照的でした。当時の映画は戦時統制ゆえにとかくシンプルになっていますが、振り返ってみるとやや馬鹿げたように見えます。
しかしボニー・キャシンはこの罠に陥りませんでした。残念なことに「ローラ殺人事件」で使われた服は残っていませんが。
またフォックス社は当時、ベティ・グレイブル(Betty Grable)やジューン・ヘイヴァー(June Haver)らと共に豪華なミュージカルを作っていました。ロキシー劇場でキャシンが積んだ経験は非常に有利でした。
独立
1950年にキャシンはニューヨークに戻り、1953年に自身のデザイン・スタジオをオープンしました。
評価
彼女はアメリカで最もオリジナリティが高く成功したドレス・デザイナーの1人で、ファッション評論家から無数の賞や称賛を得ています。
関連リンク
- Brooklyn Museum : ブルックリン・ミュージアムの公式サイト。当ミュージアムはボニー・キャシンのオリジナル作品を長年収集しています。また、2010年に「American High Style: Fashioning a National Collection」が開催され、ボニー・キャシン、エリザベス・ハウェズ(Elizabeth Hawes)、クレア・マッカーデル(内部リンク)ら女性デザイナーの作品をはじめ、チャールズ・ジェイムズ(Charles James)、ノーマン・ノレル(内部リンク)、ギルバート・エイドリアン(内部リンク)たちの制作した衣装も展示されました。
- The Art Students League of New York : ボニー・キャシンの通った「アート・ステューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨーク」の公式サイト。「Events – The Art Students League」で同校主催展覧会の予定が分かります。
http://www.theartstudentsleague.org/
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