アン・ドゥムルメステール:90年代初期グランジ・ルックの代表格

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アン・ドゥルムメステール(Ann Demeulemeester)は、1959年(61年説あり)ベルギーのコートヤックに生まれたファッション・デザイナーです。アン・ドゥムルメースターとも。
1981年、アントワープ王立芸術学院卒業。

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独立

フリーランスとしての活動後、1985年に自社設立。
翌1986年には学院の卒業生たちでロンドンの展示会に参加。ここでロンドンのバイヤーの注目を集めた6人は「アントワープの6人」として紹介されるようになりました。
ヴォーグ米版の編集者だったケート・ベッツが「ニュー・アルマーニ」と呼んだほどファッション界での存在感が強いです。

アン・ドゥルムメステールのアンサンブル 1996-1997 via Ann Demeulemeester | Ensemble | Belgian | The Met


数回にわたるロンドンでの展示会の後、1992年からはパリ・コレクションに参加。
1996年にはメンズ・コレクションを発表。伝統的な紳士服のアイテムを女性服に取り入れ、紳士服の縫製と構造を解体しながら微妙なカットと繊細なディテールを駆使した女性服を作りだしました。
1999年には、建築家のポール・ロブレヒトと組んで、ホームタウンのアントワープに最初の店を開きました。

作風

テーラードを基本に、流れるようなシルエットやアーティスティックな技法は、1980年代の日本人デザイナーに影響を受けた前衛的な作風。マルタン・マルジェラや川久保玲らと同様、1990年代の初期のグランジ・ルックの代表とされます。
その後は都市感覚のミニマムな作品が増えました。
白と黒、柔らかいものと硬いものなどの対照を強調する色使いや素材使いが特徴。例えばアシメトリーのジャケットや黒のパンツ・スーツにシースルーのシャツを組合わせ、そこから肌に直に結ばれた細いネクタイを覗かせるなど、ハードロック調にも曖昧な官能性を潜ませたスタイルが基本。
なお、現在は家具のデザインも手がけています。

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この記事を書いた人

いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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