本書はファッションの革新者たちを75人取り上げた図鑑です。
表紙はシャネル創業者のガブリエル・シャネル。
人気商品や広告の写真が多く、デザイナーたちの略伝に留まらず、写真説明にも簡潔な情報が盛りだくさんに散りばめられています。
著者はヴィヴィアン・ウエストウッド、セリア・バートウェル、ジーン・ミュアと仕事をした経験があります。また、イギリス版『ヴォーグ』誌のファッション・ライターを務め、『インディペンデント』誌に寄稿していたこともあるそうです。
この経歴から細かくて豊富な写真説明ができるのだと感じました。
本書の内容
取りあげているデザイナーたちは、ティエリー・エルメスやシャルル・フレデリック・ウォルトたち19世紀中後期に活躍した装飾家・裁縫師からはじまります。
そして、1970年代生まれのフセイン・チャラヤンや81年生まれのガレス・ピューたちまでで、1人あたり4ページを割いて各ページに1点以上の写真が挿入されています。
写真の多さはA5版の類書では多い方で、たとえば1997年のビル・クリントン大統領就任式に臨んだヒラリー・クリントンの写真が載っています。彼女はオスカー・デ・ラ・レンタの作品が好きで、この写真ではシー・スルーのイヴニング・ドレスを着ています。
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リンダ・ワトソン『世界ファッション・デザイナー名鑑―FASHION VISIONARIES―』河村めぐみ・(株)ラパン訳、スペースシャワーネットワーク、2015年
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