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シャネル 20世紀のスタイル / 秦早穂子

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シャネル 20世紀のスタイル / 秦早穂子

シャネル 20世紀のスタイル:本書はフランス文化関係の本をたくさん翻訳してきた秦早穂子自身が書いたガブリエル・シャネルの伝記です。シャネルの伝記だけでも2冊を訳しています。ポール・モランとエドモンド・シャルル・ルーの書いた伝記を訳していくうちに、著者はシャネルの虜になったと言います。

シャネル 20世紀のスタイル 秦早穂子 文化出版局 1990

秦早穂子「シャネル 20世紀のスタイル」文化出版局 1990 (to amazon.jp)

シャネルの重み

共感や反発のるつぼに落ち込み、常にぐたぐたに疲れはてさせられる。すべてを吸い取られてしまうようで放り出す。そしてまた引きずりこまれる。(同書242頁)

このシャネルの魅力が孤独から来ていることは容易に推察されますが、これほど正直にシャネルに対する感想を述べた方も珍しいです。よほどハマったのだと分かります。しかし、著者は単なる魅力を感じるだけではない点を強調します。ポール・モランやエドモンド・ルーたち育ちの良い連中にはガブリエルの過ごした孤児院での幼少期を理解は出来ないと。その時期に形成された彼女の屈折した性格や天賦の才能が著者に重くのしかかり、「プルコワ・シャネル?あとがきにかえて」はシャネルの幼少期の爆発的なエネルギー蓄積を徹底的に賛美しています。
言われてみれば、シャネルの伝記の中で本書ほど彼女の人生を著者が真に受けて葛藤したものはありません。それでも著者はシャネルのファッション・センス、ビジネス・センスのいずれにも目を配り、モード史(ファッション史)の中に彼女の人生を流し込みます。しかし、どこか著者に目眩がしているように感じる叙述は、やはりシャネルに感じる圧力を背負ったまま書いているからでしょう。シャネルを生真面目と繰り返し述べる文面からは著者の生真面目さが重なった伝わりました。
このような性格を持つ本書は、とても良い意味で文化史・ファッション史・経営史・個人史が中途半端に混ざりまくった不思議な伝記になっています。

目次

コート・ダジュールの太陽:マリンルック、ドーヴィルの自由:ジャージー、コンピエーニュの森の恋人たち:マニッシュパンツ、“No5”現代の匂い:香水、復讐のビジュー・ファンテジー:装身具、1925年パリの黒:ブティットドレス、白のワルツの影に:ローブ・デュ・ソワール、沈黙の不死鳥:カムバック、最後の勝利:シャネル・スーツ1、働きつづけるシャネル:シャネル・スーツ2、シャネルの死とあとにつづく人たち、20世紀の女。
秦早穂子 シャネル 20世紀のスタイル 文化出版局 1990 (to amazon.jp)
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English Summary

Chanel: Style of the 20th century: This book is Chanel’s biography written by Sahoko Hata who translated a lot of French culture books. Even Chanel’s biography alone translates two books. As she translated the biographies written by Paul Moran and Edmonde Charles-Roux, the author says he was captivated by Chanel. There is nothing conflicted by the author truly received her life in Chanel’s biography as much as this book. Nevertheless, the author watches over both Chanel’s fashion sense, business sense, and pours her life into mode history (fashion history).

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いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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