ペリー・エリス:徹底したナチュラル志向のスポーツウェアデザイナー

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ペリー・エリス(Perry Ellis)は、1940年にアメリカのバージニア州ポーツマスに生まれたファッション・デザイナー。
ニューヨーク大学修士課程卒業後、リッチモンドの「ミラー・アンド・ローズ」社でスポーツウェアの買付け(バイヤー)を、「ジョン・メイヤー」社でスポーツウェアの色彩・服地管理(ファッション・ディレクター)を担当。
1974年に「ベラ」社に副社長として入社。同社のブランド「ポートフォリオ」のデザイナーを務めました。

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独立

1978年に新ブランド事業部「ペリー・エリス」を設立し、責任者兼デザイナーとなりました。「服は着心地のよいもの、くつろげるものでなけれはならない」がデザイン信条。「何を着るべきかという前に、自分自身をよく知ること」を着る側に要求するほどの個性的なコーディネーション、ルーズなラインとソフトな服作りに定評があります。
ニューヨークでもっとも現代的で、スポーツウェア派のデザイナーと目されていました。完成された独自のスタイルを持っていることと並んで、天然繊維や自然色しか使わない徹底したナチュラル志向を貫きとおした姿勢への評価と見られます。
特に支持を集めたのは、当時「ニュー・クラシック」と呼ばれたアメリカの女性たちでした。柄物のウールやツイードに代表される微妙なカラー・コーディネーション、マニッシュなラインの中に都会的な女らしさを演出するテクニックが人気を集めました。
特に、手紡ぎのツイードのような絹のドレス、漂白も染色もしない100%ウールのセーター、手機(てばた)で織ったような素朴さたっぷりのジャケットなどが得意。自由感覚いっほいの着やすさや、さり気ない若々しさが込められています。
1979年、ニーマン・マーカス賞、コティ・アメリカ・ファッション批評家賞を受けました。1986年死去。

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この記事を書いた人

いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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