フランコ・モスキーノ:2013年春夏にみるクレージュとの違いは

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フランコ・モスキーノ(Franco Moschino)は、1950年にイタリアのミラノ近郊に生まれたファッション・デザイナーです。
14歳の時からミラノの高級仕立屋「イサベッラ・ライモンディ」で修行を重ねました。

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略歴

プレラ・アカデミー・オブ・アート(ミラノの芸術アカデミー)を卒業後、ジャンニ・ヴェルサーチのもとでスケッチャーとイラストレーターになりました。
その傍ら、1976年からはイタリアの既製服メーカー「カデット」のデザイナーも務めました。

独立

1983年に独立し(メゾン名は、Moonshadow S.p.A.)。翌1984年にミラノ・コレクションでデビュー。
1988年にはセカンド・ライン「チープ&シック」をスタート。1980年代初めにゴルチエが発表したコルセット・ドレスを参照したり、1987年にはジーンズ生地でシャネル・スーツを作成したりしています。
他、モスキーノの作品は、キッチュ、ミスマッチ、ポップアート、モチーフつなぎ、歴史主義などと呼ばれ、多様な側面を見せていましたが、その根底にあるのは遊び感覚でした。
フランコ・モスキーノは1995年春夏コレクションを前に1994年に急逝。モスキーノのブランドは、右腕として活動してきたロッセラ・ヤルディーニが、クリエイティブ・ディレクターとして、若手デザイナー30人ほどを従え継承しました。

アンドレ・クレージュに影響されたモスキーノの2013年春夏コレクション。”Moschino’s collection, ss2013, inspired by Andre Courreges.” via INTO THE FASHION

作風

「やんちゃ坊主」と呼ばれるほど自由奔放な作風が特徴で、既製のファッションを皮肉ったユーモア溢れる作品づくりで高い人気を得ました。
デザインは、ジーンズとカジュアル・ウェアからはじめ、靴、ランジェリー、アクセサリーその他多数の作品も手がけました。
神話と真剣さを衣服に注ぎ込むのを嫌い、パロディー作品も数多く作成しました。キッチュ的な遊びが興じて、ルイ・ヴィトンシャネルなど、他のブランドとの著作権闘争が絶えませんでした。なかでも自分の香水をTシャツに垂らし、テレビの舞台で「シャネルの5番」と公言したのは有名です。
今日まで、モスキーノの利益の一部はフランコ・モスキーノ自身によって設立された非営利組織「 FONDAZIONE FRANCO MOSCHINO 」に奉じられています。この組織は様々な慈善事業を支持するために資産を使用することになっています。

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この記事を書いた人

いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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