ファザーネン通り:ベルリン・モード @1996年11月
撮影場所は、クーダム(Kurfürstendamm:クルフュルステンダム)と、ちょうど交差する辺りです。高級ブティック街を中心に、落ち葉、ショップ、マネキン、そして展示物などから贅沢な空間を味わうことができます。
en Vogue : 婦人向け衣料店「エン・ヴォーグ」
米国のファッション雑誌「ヴォーグ」を想起する「Vogue」はフランス語・英語・ドイツ語ともに流行・人気の意味があります。そのため、モード、ファッション系の一般用語としてもよく利用されます。語源は「船を漕ぐこと、進路」の意味をもった大航海時代のフランス語です。
DA VINCI – 靴店「ダ・ヴィンチ」
入り口中央には「新装開店」の文字。なお、「DA VINCI」靴店について、インターネット上であれこれ調べてみましが、ハンドメイドの靴店で同名のものが一つ見つかりました。関連はないと思いますが…。(Da Vinci Handmade Shoes(英語):外部リンク)
IPURI – 衣料店「イプリ」
イプリは、ドイツ国内に13の支店をもつ衣料の小売店です。デザインは比較的シンプルでクリアなものが多く、おもな取扱品目は、さまざまなカジュアルウェアや、オーソドックスな男女向けスポーツウェアなどです。また、ハンブルク店とデュッセルドルフ店では、ネット・カーテンも見逃せない品目です。オフィシャルサイトはこちら→IPURI(ドイツ語)(外部リンク)
LÖSCHE – 毛皮店「レッシェ」
LÖSCHE Pelze GmbH(レッシェ毛皮有限会社)については、firmenfinden in Deutschland – Firmensuche(ドイツ語)をご参照ください。
さて、この店を私は斜めから撮すことしかできませんでした。なぜなら、Venus in Fur – 毛皮を着たヴィーナスたちの前に、私は怖じ気づいてしまったので。20代前半、ザッヘル・マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」を読んで朦朧としたせいでしょうか…。
毛皮を着たマネキンたちがそれぞれ自分の飼い犬が現れるのをじっと待っています。スラリと伸びた脚、微動だにせず一点だけをみつめる眼差し、そして、血も通わぬほどに冷たい身体。ショーウィンドーの内側から、せせら笑うかのような声が微かに聞こえてきます。
ショーウィンドーは、なぜガラスなのか分かってる? そう、汚らわしい手で私に触れようとする、お前みたいな奴が多いから。
….清潔にしておいで。そしたら、踏みにじってあげる。
ランジェリー店「キュール」
ブティック街に並ぶランジェリー店「KÜHL」。街頭に小さなスペースを出して商品が陳列されています。店内も含め、ランジェリーというイメージとは違ったライトな雰囲気があります。
ページ冒頭に掲げたや落ち葉の写真にもあるように、落ち葉が街を優しく包むのだとしたら、下着は女性の身体を柔らかく包みます。街は、誰のものでもなく、そこを歩くすべての者に属しています。落ち葉が、人の、店の、境界を溶かしていくかのようであり、下着は女性の肌と生地の境界を溶かし、いずれは、男と女の境界を溶かします。
関連リンク
- ベルリン/ショッピング – クーダム、フリードリッヒ通り、ファザーネン通りの簡単な買い物情報
- H.I.S. Germany-Hotels in Berlin – ベルリンで営業しているホテルの一覧
- 英語のなかの外来語~フランス語源
- 大航海時代用語事典
- Dress For Success :: The exclusive fashion, beauty and style specific search engine
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