本書はベルリン新ナショナルギャラリーで行なわれたヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)写真展の図録として作られたものです。彼の作品を全範囲にわたって紹介し、1920年にベルリンに生まれて以来、知性と芸術の最先端に位置するこの都市と関わり続けてきた写真家の80歳を祝福する本でもあります。
ニュートンは自身の作品をファッション、ヌード、ポートレートの3つに分けましたが、実際は複雑で、ファッション写真が同時にポートレートやヌード写真になっていたり、それらの反対の場合もあります。私の印象としては人間をマネキンのように写すのがニュートンの特徴です。
2002年5月に梅田大丸で展覧会が開催された時に購入しました。本書に収められた写真は有名なものが多く、また大きく印刷されているので、お勧めです。展覧会の感想は「マネキンと産毛 : ヘルムート・ニュートン写真展」をご覧ください。
目次
序文(マンフレート・ハイティング)、序論(フランソワーズ・マルケ)、ファッション写真、X線写真、ロケーション、ポートレート、コダック機材による写真、ビッグ・ヌード、マネキン、ベルリンの女たち。
http://amzn.to/2CuKTWE
マンフレート・ハイティング編『ヘルムート・ニュートン写真集』タッシェン・フォトシリーズ、タッシェンジャパン、2002年
コメント