ココ・シャネル 悲劇の愛 / ソフィ・トゥルバック
ココ・シャネル 悲劇の愛:本書はガブリエル・シャネルの青春時代に絞った伝記風の小説です。類書の伝記はシャネルの生涯全体を捉えようとするものが多いのですが、本書はタブーや謎とされて来た若き日々のシャネルを詳しく小説として描いています。
本書の特徴
両親に捨てられ孤児院で送った生活、キャバレーで歌手をしていた時期、恋愛に没頭した時期、そしてファッション・デザイナーとして成功するまでを扱っています。中でも特にフランス人将校のエチエンヌ・バルサンやイギリス人実業家のアーサー・カペルとの恋愛を瑞々しく描いていて、出会いから別れまでを小説として描いています。
シャネルは26歳の時に趣味で作った帽子が周囲の人に称賛され、当時恋人だったバルサンの支援から帽子作りを仕事にしました。それを受けたかのように、カペルシャネルを支援をしてパリのカンボン通りに帽子店を開店させました。シャネルは後に≪只一人愛した男≫と言っているように、恋多き女性にも忘れられない深い恋愛は少なかったことが本書から分かります。相思相愛にもかかわらずカペル自身が結婚を拒絶したことも大きな要因とは思いますが。この小説の醍醐味は何と言っても帽子店経営とカペルへの高まる愛の間に生じる葛藤に尽きます。シャネルはどう立ち向かったのでしょうか。
English Summary
Coco Chanel, La passion foudroyee:This book is a biographed novel that focused on the youth of Gabrielle Chanel. Many biographies of similar books try to capture the entire life of Chanel, but this book draws a taboo and a young day Chanel that is regarded as a mystery as a novel in detail.
She dealt with my parents living at an orphanage, when I was a singer at the cabaret, when I was immersed in love, and until I succeed as a fashion designer. Among them, he painted a love affair with Étienne Balsan of the French officer and British businessman Arthur Capel fascinatingly, and draws from encounter to parting as a novel.
ソフィ・トゥルバック「ココ・シャネル 悲劇の愛」松本百合子訳 集英社 1998 (to amazon.jp)
[amazonjs asin=”4087732975″ locale=”JP” title=”ココ・シャネル―悲劇の愛”]
コメント