ゼファー
ゼファー zephyr は、西風、微風(そよ風)、軟風の意。この意味から、ファッションでは、ごく軽い材料で作られた衣類・織物を指します。特に、婦人用ブラウスや、スポーツ用の軽いニットのセーター、バスローブなどが代表的です。元々は、ゼファー・ギンガムをゼファーと略していました。
ゼファーの種類
生地種類
ゼファーの生地種類を詳しくみましょう。
ゼファー・クロースは平織綿布の一種で、色素で縦縞、格子縞、畝織り(うねおり)などを表現したもので、夏の婦人服、子供服に用いられます。また、羊毛織物では、夏向きの薄い服地で、経・緯に強撚の杢糸(もくいと)か梳毛糸を使って、普通の平織、斜子織(ななこおり)、変織(かわりおり)にした織物。いずれも、ブラウスなどの夏向け婦人服や子供服などに使われます。特に、ゼファー・シャーティングは、ゼファー・ヤーン(以下参照)などを使った薄地の平織のシャツ地。同様に、軽く柔らかい毛糸で織った薄地のフランネルは、ゼファー・フランネルといい、シャツ地などに使われます。ゼファー・ギンガムは、一般に40番手以上のコーマ糸を使った高級ギンガムのことです。これは薄地で手触りが柔らかく出来ています。
繊維種類
繊維としてのゼファーをみると、ゼファー・ウーステッドは、軽く柔らかい梳毛糸(そもうし)。本来はメリヤス用の編糸ですが、織物にも使われます。ゼファー・ヤーンも、撚りが甘く、軽く柔らかい梳毛糸。メリヤス編、刺繍などに用いられますが、織物にも利用され、薄地の生地が出来ます。
製品種類
製品としては、ゼファー・ショールが有名で、綿糸と梳毛糸を用いた薄地で軽いショールのことです。
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