ドレスとコートのアンサンブル(伊東達也)
このページでは「婦人画報」1967年1月号、36頁・37頁に特集された「お正月の晴着」から「ドレスとコートのアンサンブル(伊東達也)」をご紹介しています。
撮影は藤井秀喜、デザインは伊東達也、協力は伊勢丹です。
特集リード文
コートもドレスも中間色の明るさをえらんで、冬の日をたのしく、という晴れ着らしいアンサンブル。
出典 「婦人画報」婦人画報社、1967年1月号、36頁
ブルーのコートと紫のコート
リード文
ブルーのコート 流行のフェルト状に硬く縮絨したウール。スタンドカラーからつづいたダブルの打ち合わせが特徴です。美しいシルエットをつくるためにステッチでおさえた、ドレス用の細身のコートです。
紫のコート このキモノ袖のコートは、表面を起毛した軽いウール。胸当ふうの前の切替を後へつづけ、ステッチをかけたおがアクセント。小さな胸と裾ひろがりのシルエットは、やはりドレス用です。
出典 「婦人画報」婦人画報社、1967年1月号、36頁
リード文批評
紫のコートに記されたキモノ袖はキモノスリーブのことで、身頃と袖とが一連の袖です。
ピンクのドレスとブルーのドレス
リード文
ピンクのドレス 紫のコート下のドレス。キモノ袖のチューブ型で、高い胸の切替がネックにつづいてスリットになっています。生地はジャージーです。
ブルーのドレス ブルーのコート下のドレス。スタンドカラーの、チューブ型の半袖ドレスです。
コート下にスーツを着ないで、ドレスを着るのがこの頃の傾向です。
出典 「婦人画報」婦人画報社、1967年1月号、36頁
リード文批評
「コート下にスーツを着ないで、ドレスを着る」というのは、コートの下にアンサンブルを着ずにワンピースドレスを着るということです。
カジュアルまたはラフになります。
スタンドカラーやハイバストの切替は黄金比による美表現かと思われます。
黒色の手袋と靴は何とかならないものでしょうか…。
「婦人画報」1967年1月号の表紙と目次(外部リンク)はこちらをご覧ください。
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