チャールズ・レミア:Charles LeMaire
チャールズ・レミア Charles LeMaire は米国シカゴ生まれのファッション・デザイナーです(1897-1985)。ブロードウェイ・ミュージカルの衣装デザイナーを経て映画衣装のデザインへ進出。フォックス社の映画衣装デザイナーを続け1950年に独立。自分の店を構えながら映画衣装のデザイナーも続けました。マリリン・モンロー出演映画のデザイナーの一人として有名です。
キャリア
ブロードウェイ・ミュージカル
ボードビル俳優としてスタートし衣装デザイナーに転身したレミアは、アンドレ・シェリー・イン・ニューヨーク(Andre-Sherry in New York)に就職し、多くのブロードウェイ衣装を手がけました。
たとえば「ジーグフェルド・フォリーズ(Ziegfeld Follies)」、「ジョージ・ホワイトのスキャンダル(George White’s Scandals)」(オリー・ケリーが衣装・風景を担当)、「ファイヴ・オクロック・ガール(The Five O’Clock Girl)」、「アール・キャロルのヴァニティーズ(Earl Carroll’s Vanities)」などです。
レミアはブロードウェイ・ミュージカルのスターたちの劇場用衣装だけでなく、スターたちのプライベート衣装も制作しました。
映画衣装
1925年頃に彼は映画に目を向けます。レミアは映画芸術科学アカデミーに衣装デザイン・オスカーを設立するよう説得します。
ニューヨークでは3つの映画衣装をデザインしました。「ハート・オブ・サイレン(The Heart of a Siren, 1925)、「ジョージ・ホワイトのスキャンダル」(1934)、「ザ・マン・イン・ハー・ライフ(The Men in Her Life)」(1941)です。
ニューヨークでレミアはアーヴィング・バーリン(Irving Berlin)の下で正規デザイナーを務めたもことがあります。ギルバート・エイドリアンとの確執は「米国帰国直後の仕事」をご参照ください。
ハリウッド・デビュー以後
1943年にレミアはフォックス社のエグゼクティブ・デザイナー兼ディレクターとなりハリウッドにデビューします。1949年まで働き、その後に自分のサロンをオープンしました。
1950年代はフリーランスとして映画衣装を継続してデザインしました。『ナイアガラ(Niagara)』に出演したマリリン・モンローの衣装をはじめ、ウィリアム・トラヴィラ(William Travilla)と一緒に衣装デザインを担当することが多くなります。彼の業績はむしろ独立後の映画協力が大きなウェイトを締めています。
1962年に引退して絵画と執筆に専念しました。 彼と妻はいくつかの共同出展を成功させました。
チャールズ・レミアは37年間のキャリアと300本以上の映画で、合計3つのアカデミー賞を獲得し13の指名を受けました。
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