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アフタースキーのおしゃれに:「ドレスメーキング」1966年1月号

1960年代ファッション
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アフタースキーのおしゃれに

リード文

生地…各色の入った花柄プリントのニット地というしゃれた生地をコートに、黒の変り織りニットをブラウスとスカートに組合せてあります。
デザイン…(1)コートはハーフコートの長さで、楽に着れます。
(2)ブラウスとスカートは細っそりとさせました。
(3)スカートと同じ黒のニットをフードの顔口から打合に扱い、アンバランスに(左側だけ)大きく続けます。
(4)カフスも同じ黒のニットを扱います。
(5)打合は金の鎖で軽くとめますが、前をあけて、下のブラウスを見せても着られます。
靴下…黒のストッキング。
靴…黒のカジュアル・シューズ。ゴールドのバックルをつけた新しい傾向のもの。
メークアップ…鮮やかなウルトラルーセントのピンクジェイドを使って、唇にポイントをおき、服に調和させました。地には荒れどめとして、リップグロウ スティックを使います。

出典 「ドレスメーキング」鎌倉書房、1966年1月号、3頁

リード文批評

この写真と記事は「ドレスメーキング」鎌倉書房、1966年1月号の表紙と3頁に掲載されたもので、テーマは「アフタースキーのおしゃれに」。杉野芳子自身の解説と思われます。

上半身

コートがニットには見えず綿入れをした織物に見えて、フードと少し重なってモコモコ感が可愛いです。フードを左右アンバランスにしたのはナイスです。フードは被っても被らなくても必ずバランスが悪くなるのを逆手に取ったかなと思います。

下半身

下半身がイマイチ。黒色スカートに黒色ストッキングまでは良いとして、どうしてアフタースキーなのに寒々しい靴なのか、残念。ブーツという手はなかったのでしょうか。

メイク

マックス・ファクターがウルトラルーセント(Max Factor:UltraLucent)というフェイスパウダーを発売したのは1965年ですので、出来立てほやほや商品を記事に使っているわけです。杉野ちゃんカッコいい。調べてみると面白いですね、この製品をはじめとする多くの化粧品メーカー日本製造分の丸箱、印刷紙器、緩衝材を中井紙器工業株式会社が担ったそうです(会社概要)。マックス・ファクターは昔から宣伝が豪華なのでテンション上がります。

ファッション用語 靴下とストッキング

ファッション用語の問題として指摘しておきたい点が1つ。靴下を「黒のストッキング」と説明する点です。靴下はソックスもストッキング(やタイツ)も含むということになります。屁理屈を言うとストッキングは太腿も含めて脚部の大半を覆うので靴下の説明項にするのは間違っています。また、項目名をストッキングにした場合、説明文が成立しません。
他方で靴下=ストッキングのように使う事例は他にもあります。「フィットした靴下 細く見せる靴下のニューフェイス」と題した大内順子の文章です。本誌202頁から203頁にかけて掲載されています。ここでも靴下はフィットしたものでストッキングとして論が進められています。

アフタースキーのおしゃれに : 「ドレスメーキング」1966年1月号、表紙。デザイン:杉野芳子、カメラ:中村正也、生地:西野繊維、モデル:三富邦子、化粧:マックス・ファクター、製版:南條敏夫。

アフタースキーのおしゃれに : 「ドレスメーキング」1966年1月号、表紙。デザイン:杉野芳子、カメラ:中村正也、生地:西野繊維、モデル:三富邦子、化粧:マックス・ファクター、製版:南條敏夫。


アフタースキーのおしゃれに : 「ドレスメーキング」1966年1月号、3頁。デザイン:杉野芳子、カメラ:中村正也、生地:西野繊維、モデル:三富邦子、化粧:マックス・ファクター、製版:南條敏夫。

アフタースキーのおしゃれに : 「ドレスメーキング」1966年1月号、3頁。デザイン:杉野芳子、カメラ:中村正也、生地:西野繊維、モデル:三富邦子、化粧:マックス・ファクター、製版:南條敏夫。

1960年代ファッション
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いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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