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ブルー・ジーンズの文化史:リーバイ・ストラウス社監修

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「ブルー・ジーンズの文化史」はジーンズの歴史をリーヴァイ・ストラウス社の製品に絞って記したものです。

ジーンズを愛する人が楽しく書いたのだなと感じる一冊です。

ちなみに、表記は日本法人の場合はリーバイ・ストラウス・ジャパンとなるそうです。

ジーンズ=リーバイス?

ジーンズはアメリカのゴールドラッシュ時に炭坑夫の作業着でしたが、今や最も多く着用される衣料品であり、また、オークションにも頻繁に出品され落札されるヴィンテージ文化の代表的存在でもあります。

著者の出石尚三は服飾評論家で、ファッション・デザイン、ファッション・コンサルティングの経歴をもちます。また、リーヴァイ・ストラウスとブルー・ジーンズをこよなく愛し、類書も多く書いています。

私はそこそこのジーンズ好きですが、メーカーよりも色にこだわります。薄めの黒色、これに尽きます。

ブランドは二の次。それでも、リー、リーバイス、エドウィン辺りだと安心してしまいます。

私の場合は、これらのメーカーに余り序列は有りませんが(どちらかといえばアメリカ企業の方が好き)、昔、EDWINに勤める知人女性が「店に来た客が<リーバイス置いてますか?>と尋ねるのが辛い」と話していました。

ジーンズ業界やジーンズ史においてリーバイス圧勝の印象は、やはり確かなのでしょう。

 モデルの<a href=”https://www.facebook.com/ameetslloyd/”>アメリー・ロイド</a>。黒色シャイニー・ブーツ(Newlook社)、の青色デニム地パンツ「ボーイフレンド・ジーンズ」(リーバイス社)、結び目付き青色・白色ストライプのシャツ(Newlook社)、シンブル付き黒色バッグ(バレンシアガ社)、フィッシュネット・タイツ(網タイツ)。2017年1月29日、フランス、パリ、ヴァンドーム広場にて。

リーバイスの紆余曲折

しかし、リーバイス社もジーンズ史上で輝き続けていた訳ではありません。

著者が述べるように、1906年のサンフランシスコ大地震で被害を受け、それ以前の同社の記録類や資料類一切が焼失しました。そのため、著者自身も資料収集には苦労されたらしく、サンフランシスコ市のリーバイス本社だけでなく、同市立図書館にも通ったそうです。

ただ、もう少し調査を進めようとすると必ず1906年が足かせになってしまうそうです…。

それでも、ジーンズ生地の強さのように、著者は「何から何まですべてが簡単に分かってしまったら、かえって拍子抜けするではないか」(280頁)と延べ、ジーンズへの好奇心と愛で本書を書き終えたとのことです。

ブルー・ジーンズ? ジーンズとデニム?

リーバイスの歴史は本書で楽しんでもらうとして、一つ、ジーンズを調べている時に混乱するジーンズとデニムの違い

これを丁寧に著者が述べていますので簡単にまとめます。

本書では青いジーンズを「ブルー・ジーンズ」と呼んでいます。この呼称は著者いわく不思議なものです。

ブルー・ジーンズの材料生地はブルー・デニムであって、ブルー・ジーンではありません。

ジーン(Jean)は中世ヨーロッパで服の裏地に使われていました。そのため著者はジーンといえば「オフ・ホワイト」を連想するそうです。

PexelsによるPixabayからの画像

次いで、ジーンとデニムの違いを引用しますと「決定的な違いは《裏白》の有無」です(271頁)。

ブルー・デニムを裏返すと白色、ブルー・ジーンは裏返しても青色になります。

これは綾織の経糸と横糸の構成による違いで、デニムは横糸に白色の晒糸を使うため、裏地にそれが出るわけです。ジーンは経緯ともに青色の意図を使うので裏も当然ブルーです。

それではジーンズという製品名が使われたのはいつ頃か、なぜ私たちは今、表地が青色で裏地が白色のデニム・ズボンをジーンズを呼んでいるのか、色々と疑問が出てきますが、それらは本書から探ってみて下さい。

『ブルー・ジーンズの文化史』目次

目次は以下の通りです。

  • 人はなぜブルー・ジーンズを穿くのか―まえがきに代えて
  • なぜL・ストラウスはジーンズを採用したのか―L・ストラウスとブルー・ジーンズ
  • ジーンズ以前にジーンズがあった話―M・トゥエインとブルー・ジーンズ
  • なぜクロスビーはジーンズを愛用したのか―B・クロスビーとブルー・ジーンズ
  • なぜ子供がジーンズを穿いたのか―E・ヘミングウェイとブルー・ジーンズ
  • 誰が最初に西部劇でジーンズを穿いたのか―J・ウエインとブルー・ジーンズ
  • 血と汗と涙のしみ込んだジーンズたち―J・スタンベックとブルー・ジーンズ
  • なぜビートはジーンズを穿いたのか―J・ケルアックとブルー・ジーンズ
  • 西から東へ進んだブルー・ジーンズ―R・チャンドラーとブルー・ジーンズ
  • 戦争と平和とジーンズ―C・チャップリンとブルー・ジーンズ
  • 1947年、ジーンズに何が起きたのか―M・ブランドとブルー・ジーンズ
  • ジーパンからジーンズへ―白洲次郎とブルー・ジーンズ
  • なぜクーパーのジーンズは美しいのか―G・クーパーとブルー・ジーン
  • なぜ女はジーンズを穿いたのか―M・モンローとブルー・ジーンズ
  • なぜヨーロッパでジーンズが流行ったのか―B・バルドーとブルー・ジーンズ
  • アップダイクとプレスリー―J・アップダイクとブルー・ジーンズ
  • モッズはなぜジーンズを穿いたのか―D・ボウイとブルー・ジーンズ
  • サブ・カルチュアからメイン・カルチュアへ―A・ウォーホールとジーンズ
  • J・カーターとB・ディラン―大統領とブルー・ジーンズ
  • なぜ80年代のスパイはジーンズを愛したのか―B・フリーマントルとブルー・ジーンズ
  • 誰がブルー・ジーンズをデザインしたのか―C・クラインとブルー・ジーンズ
  • なぜJ・レノンはジーンズを穿いたのか―J・レノンとブルー・ジーンズ
  • 人はなぜそれをブルー・ジーンズと呼ぶのか
  • サンフランシスコ大地震とブルー・ジーンズ―あとがきに代えて

リーバイスの歴史とイーショップ

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いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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