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ファッション関係書のブックレビュー

ファッション関係書のブックレビュー ブックレビュー

ファッション関係書のブックレビューです。

多くのファッション歴史書がペラで終わってしまった20世紀。

とくに世界服飾史とかいってヨーロッパしか扱わなかった深井系が酷かったですね。

21世紀になってから精力的で精密な本がいくつか出版されています。それらを少しずつ探しだして書評しています。

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二十世紀モード:女性が描く女性らしさのファッション歴史

本書は肉体の開放と表出(露出)に注目した20世紀モード史です。絵図こそ少ないものの、丁寧な項目配分にもとづいた読みやすい文体。デザイナー、技術、女性・モデル、アイテム、時代をうまく繋げて一つのモード史として描いた点ですぐれていると感じました。
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世界の民俗衣装─装い方の知恵をさぐる─:田中千代

本書は世界各地の民俗衣装を装い方に注目して紹介した本です。生活に密着した衣装を取り上げたい著者の思いは土着の衣装を「民俗衣装」と考えます。お得なことに現地語の衣装名や習慣名も説明しているのでまさに生活密着の衣装を身近に感じることができます。
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国際理解に役立つ民族衣装絵事典

本書は「伝統と外来のものがとけあった」という視点から今の民族衣装のダイナミズムを伝えてくれます。グローバルな時代を生きてグローバルな出会いをとおして世界人となる子供たちが見て音読して想像して、そんなグローバル体験を1冊でできる楽しい本です。
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デニム・バイブル:カウボーイからキャットウォークまで

リヴェットなどデニムのディテールにこだわった記事から掘り起こし、デニムの歴史を現代にまで展開した精力的な本です。時代ごとに章立てされ、ほとんどデニムの写真や着用者の写真で埋めています。章冒頭の時代背景と無数の写真には簡潔な説明があります。
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501XXは誰が作ったのか?:リーバイ社とリーバイスの歴史

この本はリーバイスの歴史を述べた本です。著者の言葉ではインダストリアル・ヒストリー。本書は、リーバイ社の個人史と会社史を中心に、背景となるアメリカ史はもちろん、ミシンやボタンなどの関連メーカーにも言及し、広くて深いできばえになっています。
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モードの社会史:西洋近代服の誕生と展開

モードの社会史 - 西洋近代服の誕生と展開。能沢慧子さんの「モードの社会史」は、14世紀にヨーロッパの衣服がヨーロッパらしくなったという観点に注目し、ヨーロッパのファッション史を述べたものです。14世紀の展開を著者はどこに求めるのでしょうか。
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ソニア・リキエルのパリ散歩:パリと知性へのリスペクト

サン・ジェルマンへのソニアの愛は知性の集まる場所だという根拠がわかります。現代のガブリエル・シャネルと呼ばれる所以は知名度よりも、知性をリスペクとするこの思いが一致しているからかと思います。
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ブランドの世紀:時間と地域とブランドを旅する本

ブランドの世紀 : 本書はブランドはどのように成立したのか、海外ブランドになせ日本の消費者はあこがれるのか、などの疑問を解決するために、前史として欧米ブランドの歴史を分かりやすく紹介しています。貴族社会の黄昏から近代社会が誕生する頃の事情(ブランド前史)をロンドンとパリから出発し、ブランド好きな消費大国としてアメリカと日本(東京)を取り上げています。
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モダンガールの肖像:1920年代を彩った女たち

モダンガールの肖像 1920年代を彩った女たち : 本書は1920年代に芸術系・ファッション系の各界で活躍した著名な女性たちに焦点を当てた時代描写です。取り上げられている人物は、イサドラ・ダンカン、ガブリエル・シャネル、コレット(Gigi の原作者)、ガートルード・ローレンス、ジョセフィン・ベーカー、ウォリス・シンプソン、グレタ・ガルボら。
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The Swinging Sixties:An iconic decade in pictures

本書はスウィンギングと呼ばれた1960年代の写真集です。1頁あたり1点の写真を載せて簡潔なフレーズと説明を添えています。その上ペーパーバックなので読みやすく見やすく、300頁弱あるので読み終えた時には不思議と1960年代に詳しくなっています。
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ブルー・ジーンズの文化史:リーバイ・ストラウス社監修

ジーンズを愛する人が楽しく書いたのだなと感じる一冊です。、今や最も多く着用される衣料品であり、また、オークションにも頻繁に出品され落札されるヴィンテージ文化の代表的存在でもあります。
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放浪のデニム:グローバル経済に翻弄されるジーンズの世界

放浪のデニム : 普段よく穿くジーンズを通じてグローバル経済を述べたものです。重層的に製造される衣料品には「Made in」のラベルが意味の無いものだということを知ります。本書の一番の醍醐味は世界中に蔓延している「Made in China」の製品が中国製ではない点を指摘した点です。
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デニム・バイブル:グラハム・マーシュほか

デニム・バイブル : 本書はデニム・パンツ(ジーンズ)の歴史を述べた本です。章冒頭に時代背景の説明、本文の多数の写真に簡潔な説明があります。
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モード・イン・ハリウッド:女優とデザイナーにまつわる映画衣装の逸話

『モード・イン・ハリウッド』は、ハリウッド映画と衣装の見えないドラマを掘り起こして、ファッション業界誌「繊研新聞」にサタデー・スペシャルとして連載を続けている一部をまとめた本です。映画のクレジットにデザイナー名は出てきますが、きちんと映画を論じた批評や評論に服飾を焦点にしたものはほとんどありません。映画と衣装の関係を知りたい場合、この本から出発するのがお勧めです。
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性とスーツ:現代衣服が形づくられるまで

性とスーツ : モダンな男性のテイラード・スーツを主に取り扱い、スーツを帰結とする近現代の男性衣装の展開を概観しています。また、それに呼応した女性衣装も20世紀を中心に取り上げられています。男性服の歴史を見ると女性服の歴史が意外に分かりやすいと知りました。
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エロチックな足 足と靴の文化誌:足と脚のもつ威力と魅力

エロチックな足 足と靴の文化誌 : 数々の性欲を刺激する特徴を作りだした器官として足を捉え、靴を人間に奉仕する以上のものとして捉え、足と靴のもつエロティック(性的)な側面を数々の逸話で満たしたものです。中でもセックス・アピールをするのは女性の足だと述べています。
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モードの帝国:男性モードは黄昏に女性モードは誘惑に

山田登世子『モードの帝国』を書評しています。20世紀末に訪れた高度消費社会のもとで、男性のモードが黄昏に向かったのと逆に、女性のモードは誘惑を増し、男女間の性の在り方(エロス)を変容させました。モードの帝国 は男女を形(表象)から捉えて、エロス変容の光景を語ります。
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20世紀モード史:民衆衣装に注目する安定した叙述

20世紀モード史 : 20世紀民衆衣装の変遷を網羅的に辿った図書。20世紀初頭から1970年代までを扱い、広範囲の地域を取り上げて近代化に洋服が普及した経緯を述べています。冒頭から民俗衣装と既製服に注意し、一般民衆の衣装に多くのページを割いている点が特徴です。焦点は20世紀ですが、19世紀までの概略についても一般民衆が取り上げられるため、安定した読みやすい叙述がなされています。
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世界の民族衣装文化図鑑 1・2:文化人類学の結集

UCLA付設フォーラー文化史博物館地域衣装研究所所長を務めるパトリシア・リーフ・アナワルトの『The Worldwide History of Dress』(2007年)の邦訳版である。
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