ジャクリーヌ・モロー:ゴダール映画の衣装デザインや美術監督
ジャクリーヌ・モロー(Jacqueline Moreau)は1929年10月11日にフランスのアンスニに生まれたファッション・デザイナーです。主に映画衣装や演劇衣装をデザインしました。
セザール衣裳デザイン賞を受賞やノミネート、プライムタイム・エミー賞の衣装デザイン賞にノミネートされたことがあります。
経歴
1946年から1949年まで、フランスのナント美術学校(エコール・デ・ボザール・ナント校)で幼馴染のジャック・ドゥミ(Jacques Demy)と学びました。
https://beauxartsnantes.fr/
卒業後の1949年から1951年まで、ジャクリーヌはパリの高等映画撮影学研究所で勉強しました。その後、15年間にわたりアートディレクターのジョルジュ・ヴァケヴィッチのもとでチーフデザイナーのアシスタントになりました。
夫のベルナール・エヴァン(Bernard Evein)ともどもジャン・リュック・ゴダール監督の映画に衣装デザインや美術監督として他大に協力をしました。とくに三者が結集した映画に、私のお気に入り作品「女は女である」があります。

ジャンリュック・ゴダール監督、アンナ・カリーナ主演「女は女である」1961年。 ©1960 UNIDEX / UGC DAI / EURO ENTERNATIONAL FILMS (ROME)
カトリーヌ・ドヌーヴと姉フランソワーズ・ドルレアックが共演した映画「ロシュフォールの恋人たち」で衣装デザインをマリー・クロード・フーケと共同で担当したこともあります。このポスターを飾るカフェが京都にあり「喫茶 ラ・マドラグ : la madrague インスタ遠慮でにぎわう」という日記内に「たくさんの本と大きな映画ポスター」に書いています。ぜひご参照ください。
プライベート
夫婦の子供にコスチューム・デザイナーアニエス・エヴァン(Agnès Evein)がいます。
彼らのアーカイブの一部(コメント付、ワーキングノート、フィルムアーカイブ)はシネマテーク・フランセーズ(La cinémathèque française)で調べることができます。たとえば「Jacqueline Moreau Une femme」と入れると次のページなどが検索結果に出てきます。
http://www.cinematheque.fr/film/48870.html

自分たちの作品を取り上げた展覧会「劇場の周辺」のセレモニーに参加したベルナール・エヴァンとジャクリーヌ・モロー夫妻 via Autour du théâtre – Bernard Evein – Jacqueline Moreau | Lycée Notre Dame
関連リンク
- La Cinémathèque française – フランス政府が多くを出資する大規模なデータベース「シネマテーク・フランセーズ」。検索アイコンに映画のスタッフ名やキャスト名などを入れてみて下さい。膨大に出てきます。
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